SWELLのメリット・デメリット7選|Web制作のプロが解説

WordPressでホームページやブログを作るときに、特に選ばれやすい有料テーマの一つが「SWELL」です。
ブロックエディターに最適化されていて、1ライセンスで複数サイトに使えて、しかもデザインも揃えやすいというのが最大の理由です。
一方で、初期費用がかかること、WordPressの保守が必要であること、デザインを1px単位で詰めたいときはコードが必要になることなど、導入前に知っておくと失敗を防げるポイントもあります。
私たちの会社でも、コーポレートサイトやオウンドメディアで実際にSWELLを2年以上使っています。その経験をふまえて、SWELLの「良い部分」と「注意したい部分」をこれからWordPressを始める個人事業主・創業したての社長さん向けにできるだけ具体的に整理します。
ぜひ参考にしてみてください。
SWELLとはどのようなテーマなのか
まずは「SWELL」がどのような前提で作られているテーマなのかを押さえておくと、その後のメリット・デメリットが理解しやすくなります。
それぞれ具体的に説明します。
ブロックエディターに最適化された国産の有料テーマ
「SWELL」はWordPress標準になっているブロックエディター(Gutenberg)でのサイト更新を想定して開発されています。
見出しやボックス、吹き出し、装飾の多くが追加プラグインに頼らず管理画面の操作だけで完結します。2025年現在もアップデートが継続しており、新しいWordPressの仕様に追従しているので、長く安心して使える位置づけのテーマです。
Kajiブロックエディタは基本的にコードを書く必要がないので、サイト運営が初めての方でも安心して使えます!
1ライセンスで複数サイトに使える買い切りタイプ
「SWELL」などの有料テーマは一度17,600円(税込)で購入すれば、自分が運営する複数のサイトに使いまわせます。
創業したてで「事業サイト」「サービスLP」「採用用のミニサイト」などを今後増やしていきそうな人にとって、買い切りで増やせるという性質はコスト面で大きなメリットになります。
毎回テーマを買いなおす必要がないので、長期的にみると安くなりやすいテーマです。
ブログにもコーポレートサイトにも使える汎用設計
SWELLはブログ寄りの機能が充実していますが、固定ページのデザインパーツも整っているため、サービス紹介や会社概要などコーポレート的ページも作りやすいです。
SWELLでどのようなコーポレートサイトが制作できるのか、気になる方はぜひ以下の記事をご覧ください。


凝ったデザインを再現するのは厳しいですが、シンプルなデザインのコーポレートサイトであればSWELLでも問題なく制作できます。



SWELLは利用者が多く、コーポレートサイトの作り方を調べれば多くのカスタマイズ方法が解説されています。気になる方はぜひ「SWELL コーポレートサイト 作り方」などで調べてみてください!
SWELLのメリット
ここからはSWELLが選ばれている理由に入っていきます。
それぞれ具体的に説明します。
更新作業を自社でやりやすい
SWELLは、装飾やレイアウトの多くをブロックの組み合わせで作れるようになっています。
見出しをつける、テキスト・画像の変更、お問い合わせボタン(CTA)を入れるといった日常的な更新が、制作者に毎回依頼しなくても進められます。
ライターさんや事務担当の方でも操作できるため、更新のボトルネックが生まれにくく、結果としてサイト維持のコストを抑えやすいです。
非エンジニアの個人事業主でも、WordPressの基本操作さえ覚えれば「お知らせ」「実績」「ブログ」などのCMS機能を入れている部分はサクッと更新できてしまいます。
数年前であれば少しの修正でさえ、「1回3,000円〜」などの修正費用がかかりがちでした。ですがSWELLであれば自社で修正することも簡単にできるので、サイト修正・管理費用が月額0円で済むことも少なくありません。
表示速度対策がされている
表示速度はSEOでもユーザー体験でも重要ですが、SWELLはこの部分に最初から力を入れています。



サイトの表示スピードが速いと、SEO観点でも高評価を得られやすく、かつユーザーもストレスなくサイトを閲覧できるので離脱率を下げることに繋がります!
ちなみにSWELLで対応できる表示速度対策は、下記の通りです。
| 対策一覧 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 画像やスクリプトの遅延読み込み | 画面の下にある画像・フッター・記事下コンテンツなどを「見える瞬間まで読まない」ようにして、初回表示を軽くする。コンテンツ量の多いページで特に有効。 |
| CSSやJavaScriptの最適化 | 不要なCSS・JSを読み込まない/まとめて読み込むことで、ブラウザの処理を減らし、PageSpeed系のスコアを落としにくくする。 |
| キャッシュ機能の有効化 | ヘッダー・サイドバー・フッターなど、毎回同じ内容を表示する部分を一時的に保存しておき、次回以降のサイト表示速度を速くする。 |
| ページ遷移高速化 | ユーザーが次に開きそうなリンクのリソースを事前に読み込んでおき、クリック後の遷移を体感的に速くする。回遊性が高いサイトで特に有効。 |
通常は別プラグインで対応する部分が、SWELLではテーマに備え付けられているため、管理画面の設定からオン・オフできるようになっています。
追加のプラグインを何個も入れずに済むのでセキュリティの面でも運用がシンプルになり、デフォルトの状態でも速度面で大きくマイナスになることはありません。
複数サイトで使えるので投資を回収しやすい
初回に17,600円を払う必要はあるものの、その後に別のサイトをもう一つ、三つと増やしたときにテーマ代が積み上がらないのがSWELLの大きな魅力です。
例えば、メインの会社サイトとは別に、単発のキャンペーンLPや、採用・求人専用の小さなサイトを立てるときにも、同じライセンスで対応できます。
事業を増やしやすい個人事業主にとっては、将来のサイト増加を見据えた投資回収しやすいテーマと言えます。事業の軌道が乗ってきたら、サイトも徐々に拡張していきたいという方は非常におすすめです。
利用者が多いので困ったときに調べやすい
SWELLは国内での利用者が非常に多く、設定方法やトラブルシューティングの記事がネット上に豊富にあります。
公式ドキュメントも揃っていますし、他の有料テーマと比べて、情報の「新しさ」と「量」で助けられる場面が多いです。
一番わかりやすいのが「WordPressやPHPを更新したら表示が崩れた・真っ白になった」というケースです。メジャーなテーマなら「WordPress 6.7でこのブロックが崩れます」「PHP8.3にまだ対応していません」といった情報がすぐ出てくるので、更新を一旦止める判断がしやすいです。一方でマイナーなテーマだとそれが出てこないので、原因を自分で切り分けるところからやる必要があります。例えば、プラグインを全部停止してテーマだけにしてみる、直前のバックアップに戻す、子テーマで書いたコードを一度外す、という地味な作業を一つずつ試すことになります。
自分で更新していきたい人にとって「調べれば出てくる」状態は心強く、制作会社に毎回問い合わせなくても解決できる可能性が高くなります。
ただし、WordPressで作ったサイトは自己責任でサイト運用するのが基本です。もしサイト運営が初めて不安な場合は、ヘルプ・サポートなどが充実している国産ノーコードWeb制作ツールを利用するのも一つです。



国産ノーコードの「Studio」は、チャットサポート・公式ガイド・公式のYouTubeチャンネルなどが準備されているため、安心してサイトが運営できます!


SWELLのデメリット
メリットはもちろん大事ですが、サイト制作のツールを決める時はデメリットに目を通すのが一番大事です。ここを読んでおかないと、導入後に「思っていたのと違う」と感じてしまう原因になってしまいます。
特に、「Studio」や「ペライチ」などの他のノーコードツールと比較検討している人はよく読んでください。


有料テーマの中では価格は安くはない
SWELLは買い切りで17,600円(税込)です。サブスク型サービスのように「成果が出なかったら今月でやめる」という選択ができません。
たとえば「JIN」や「SANGO」など他の有名テーマが14,800円前後であることを考えると、最初の出費だけを見ればSWELLはやや高めの位置づけになります。
ペライチやSTUDIOなら、月額をやめれば数千円で抑えることもできますが、SWELLの場合はWordPressサイトとして構築する以上、テーマ代とサーバー代は先に払ってからスタートすることになります。
まずお試しでサイトを運用したいという方は、ノーコードなどのサブスク型のサービスから始めるのも一つかもしれません。



例えば、Studioだと無料プランがあり、月額0円でコーポレートサイトを運用することも可能です!


WordPressの保守・管理作業は必要
SWELLを導入しても、WordPressのコア、利用しているプラグイン、そしてテーマ自体のアップデートはサイト運営者側で対応していく必要があります。
更新を長く放置すると、下記のようなデメリットがあります。
- セキュリティ上のリスクが高まる
- 脆弱性が見つかったときに攻撃されやすくなる
- テーマやプラグインの互換性問題でレイアウトが崩れる
STUDIOなどのノーコードサービスであれば、この「アップデートしておかないといけない」というメンテナンスが原則発生しません。サイト運営初心者で、技術的なことをなるべく考えたくない人には、この差は体感でかなり大きくなります。


WordPressでサイトを持つ以上は、保守・管理というタスクがゼロにはならないことを前提にしておくほうが安全です。
細部までこだわるデザインは厳しい
SWELLはあくまで「ブロックで整ったデザインを、誰でも再現できること」を目指したテーマです
- 1px単位で要素の位置をずらしたい
- 特殊なアニメーションを各ページに入れたい
- あしらいを付けてデザインを派手にしたい
といった完全オリジナルの表現を「SWELL」でやろうとすると、必ず限界が来ます。
もし本格的にデザインにこだわりたい場合、子テーマでCSSを追加したり、カスタムでJavaScriptを入れたり、結局は制作の知識が必要になります。



コーディングができるなら細かい部分まで改造できますが、非エンジニアであればデザインはある程度で妥協することになります!
デザイン性だけを最優先するなら、同じくノーコードで直感的に触れるStudioのほうが、初心者でも高いクオリティにしやすい場面があるのは事実です。


SWELLが向いている人・向いていない人
次に、SWELLが向いている人・向いていない人を紹介します。
SWELLが向いている人
- WordPressでこれからホームページ+ブログを一体運用したい人
- 集客記事を増やしていく想定がある人(オウンドメディア型)
- 将来もう1サイト・2サイト増える可能性がある人
WordPressでホームページとブログを一体で運用していきたい人にとって、SWELLは非常に相性がいいです。
集客記事を増やしていく前提でオウンドメディアを作りたい場合、ブロックで装飾できるSWELLなら記事の量産がしやすく、デザインも崩れにくいのでメディア全体の見た目が揃います。



またSEO対策がしやすくテーマであるため、本来面倒なSEO対策もワンクリックできたりなど工数削減にも繋がります!SWELLのオウンドメディア利用は、個人的に推しています!
さらに将来もう1〜2サイト増える可能性がある人や、事業を並行して走らせたい個人事業主にとって、1ライセンスで複数サイトに使いまわせるという点は長期的なコスト削減につながります。
SWELLが向いていない人
- サーバー管理やWordPress更新を一切やりたくない人
- 毎回ゼロからオリジナルデザインを作ってもらうつもりの人
- ノーコードツールと比較していて「運用負荷が低いほう」を最優先したい人
サーバーやWordPressの更新を自分で触るつもりが全くない人、もしくは毎回オリジナルデザインでゼロから作ってもらう前提の人にはSWELLはあまり向きません。
更新や保守を外注するのであれば、最初からSTUDIOや他のノーコードサービスで運用負荷を下げておいたほうが、精神的にも金銭的にも安定しやすいです。
またWordPressにこだわりがなく、最短で公開したいだけであれば、買い切りで17,600円払うよりも、月額で様子を見られるサービスのほうが判断しやすいでしょう。



「Studio」や「ペライチ」や「Wix」などのサービスは月額から契約できるので、効果がなかったら1ヶ月でもサブスク停止ができます!
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