STUDIOで作成したサイトをサブドメイン公開する方法

• 追加費用をかけずに新規サイトを運用したい
• 本ドメインのドメインパワーを活かしたサイトを作りたい

といった時に大活躍なのが、サブドメインでのサイト運用です。

本ドメインではWordPressを運営しているけど、「もっと管理を楽にしたい！」という理由でSTUDIOをサブドメインで運用しようと考える人は多いです。

そこで今回は、STUDIOで作ったサイトをサブドメインで公開する方法について詳しく説明していきます。

ただし、サブドメインで公開する場合、STUDIOを有料プランに変更しなければなりません。料金プランについて詳しく知らない方は、ぜひ以下の記事も参考にしてみてください！

【前提】サブドメインとは？

まず簡単に、サブドメインとは何なのかについて説明します。

上記の例だと「https://terace.jp」が本ドメイン、「https://〇〇.terace.jp」がサブドメインになります。

サブドメインは、本ドメインとジャンル・業種が異なるサイトを運用する時によく採用されます。

STUDIOのサブドメイン公開にかかる費用とは

STUDIOで作ったサイトを公開する場合、基本的には「ドメイン代＋STUDIOの利用料金」が掛かってきます。

しかし、STUDIOで作ったサイトをサブドメインで公開する場合、費用としてかかるのはSTUDIOの利用料金のみです。

項目	費用
サブドメイン代	基本的に0円
STUDIOの利用料金	0円〜12,900円（料金プランによる）

小規模事業者であればPersonalプランで事足りるケースが多いので、年払いだと月額1,190円ほどのみでサイトを運営できます。

また中小企業〜大企業であれば、Business〜Business Plusプランに当てはまるケースが多いので、年払いだと月額3,980円〜9,980円のみでサイトを運営できます。

STUDIOで作ったサイトは、下記のように本ドメイン・サブドメイン・サブディレクトリのどれかで公開することになります。

その中でも、1番コストを抑えられるのが「サブドメインでの公開」となります。

STUDIOをサブドメインで公開するメリット

では次に、STUDIOをサブドメインで公開するメリットについて解説します。

それぞれ具体的に説明します。

無駄なコストを抑えられる

サブドメインで公開すれば、無駄なコストを抑えられます。

なぜならサブドメインは無料で取得できるケースが多いからです。

「独自ドメインを新たに取得した場合」と「サブドメインを取得した場合」のコストを比較してみます。

つまり、本ドメインを持っていれば、無料で新たにサイトを運営できるということです。

本ドメインのSEO評価を引き継げる

1番のメリットは、本ドメインのSEO評価を引き継げることです。

SEO評価を引き継ぐことができると、サイト立ち上げ時から集客が成功しやすくなります。

逆に、新規の独自ドメインを取得した場合は、信頼が0の状態から始まるので検索結果に反映されにくくなります。つまり、集客のハードルが上がってしまうということです。

本ドメインが育ってきているなら、サブドメインを活用するべきといえます。

ただし、サブドメインでサイトを運営していたら必ず検索上位に表示されるという訳でもありません。基本的なSEO対策をしっかり行なっていないと、ライバル企業に負けてしまい、PV数やセッション数も伸び悩んでしまう可能性が高いです。

STUDIOでできるSEO対策については、以下の記事にまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

STUDIOをサブドメインで公開するデメリット

では逆に、STUDIOをサブドメインで公開するデメリットについて解説します。

それぞれ具体的に説明します。

本ドメインが弱いとSEO効果が得られない

サブドメインが本ドメインのSEO評価を引き継ぐことはメリットでもあり、デメリットでもあります。

なぜなら本ドメインのSEO評価が低いと、サブドメインのSEO評価も低くなってしまうからです。

SEO評価は、サイトの運営歴・月間アクセス数・被リンク数などが大きく影響してきます。

• サイト歴が浅い（2〜3年未満）
• 月間アクセス数が少ない（月間1万PV以下）
• 被リンクがほとんど0に近い

上記に該当する場合は、あまりサブドメインの恩恵を得られないかもしれません。

本ドメインのペナルティの影響を受ける

またサブドメインが影響を受けるのは「SEO評価」だけではありません。

本ドメインがペナルティを受けている場合、サブドメインも同様にペナルティを受けます。

ペナルティの原因は、下記がメインになります。

上記に当てはまる場合は、ただちに改善するようにしましょう。ペナルティを一度受けてしまうと、回復するまでに一定期間を要します。

サイト管理・分析が面倒になる

またサブドメインはアクセス解析やユーザー行動の分析を一元化できません。

つまり、本ドメインとサブドメインで作ったサイトを、GoogleアナリティクスやGoogleサーチコンソールで一緒に分析できないということです。

例えば、コーポレートサイト（https://terace.jp）と本屋サイト（https://book.terace.jp）と飲食店サイト（https://food.terace.jp）の3つサイトを運用した場合、Googleアナリティクスでは3つプロパティを作成しなければなりません。

もし本格的にツールを使ってサイト管理・分析するなら、大きなデメリットになることでしょう。「いや、最低限の分析でいいよ〜」という方は、そんなにデメリットにはならないと言えます。

STUDIOをサブドメインで公開する手順

では次に、STUDIOで作ったサイトをサブドメインで公開する手順を紹介します。

それぞれ具体的に説明します。

参考：独自ドメインを使用してサイトを公開する方法 | Studio Help

①：STUDIOを有料プランに変更する【STUDIO】

STUDIOをサブドメインで公開するには、まず有料プランに変更しなければなりません。

	Free	Mini	Personal	Business	Business Plus
月額料金	0円	590円	1,190円	3,980円	9,980円
独自ドメイン

参考：料金プラン | Studio

有料プランであれば、すべてサブドメイン接続が可能です。自分に合った料金プランを選ぶようにしましょう。

STUDIOの料金プランについては、以下の記事で詳しく説明しています。

そして、料金プランをアップデートする手順がこちらです。

◼︎STUDIOを有料プランに変更する手順

①STUDIOにログインする

②有料プランに変更したいプロジェクトのダッシュボードに移動する。

③「プラン&お支払い」を選択して、任意のプランの「アップグレート」ボタンを選択します。

④お支払い情報を入力して、「お支払いを確定する」をクリックします。

②：サブドメインを取得する【ドメインサービス】

次に、サブドメインを取得していきます。

STUDIO側ではなく、ドメインサービス側でサブドメインは取得できるようになっています。

ドメイン会社ごとにサブドメインの取得方法は異なりますのでご注意ください。「〇〇 サブドメイン 取得方法」でググれば、基本的に出てくるはずです。

◼︎「お名前.com」のサブドメイン取得方法

◼︎「ムームードメイン」のサブドメイン取得方法

③：DNSレコードを設定する【ドメインサービス】

次に、DNSレコードを設定していきます。

DNSを設定することで、「STUDIOのサーバー」と「取得したサブドメイン」を紐づけることができます。

ちなみに、STUDIOのレコード情報は下記の通りです。

STUDIOのIPアドレス：34.111.141.225

DNSレコードの設定方法もドメイン会社によって異なります。ぜひ以下の記事・動画を参考にしてみてください！

◼︎「お名前.com」のDNS設定方法

◼︎「ムームードメイン」のDNS設定方法

>>「ムームードメイン」のDNS設定方法について

④：サブドメインを設定する【STUDIO】

STUDIOに戻って、サブドメインを設定していきます。

①Studioにログインします。

②サブドメインで設定したいプロジェクトを選択して、ダッシュボードにアクセスします。

③「ホーム」→「プロジェクト設定へ」をクリックします。

④「公開設定」をクリックします。

⑤「独自ドメイン設定」をクリックします。

⑥取得したサブドメインを入力します。

⑦「OK」をクリックします。

⑧「次へ」をクリックします。

サブドメインを入力した後に、「ご利用のドメインサービスで以下のコードを入力して下さい」とメッセージが出てきますが、「次へ」をクリックしてOKです！

しっかりDNSが設定されていれば、下記のように「接続を確認しました」というメッセージが出てきます。

⑤：TLS証明書が発行される【STUDIO】

次は、TLS証明書が自動で発行されます。

特にする作業はないので、気長に待ちましょう。

たまにTLS証明書の発行に時間がかかるケースがあります。4時間以上かかる場合は、チャットサポートに相談しましょう。

⑥：サイトを公開する【STUDIO】

TLS証明書の発行が完了すれば、下記のような画面になります。

サイトの内容に問題なければ、「公開」ボタンをクリックして、公開手続きを進めましょう。

こちらでサブドメインの設定は完了です！

サブドメインで公開する際のよくあるミス2選

サブドメインで公開する際のよくあるミスは、下記のとおりです。

それぞれ具体的に説明します。

Aレコードを二重で設定している

よくあるミスに挙げられるのが、Aレコードの二重設定です。

同じホスト名にAレコードを2つ設定してしまうと、「1つの住所（サブドメイン）が複数の建物（サーバー）を指している状態」です。

Aレコードは簡単にいうと、「このドメインにアクセスが来たら、このIPのサーバーを見に行ってね」と指示を出してくれます。一度に2つのIPアドレスを指定してしまうと、エラーが発生するのも想像に難くないはずです。

ちなみに、StudioでAレコードを2つ設定すると、下記のように表示されます。

なので、1ホストにつき必ず1つのAレコードを設定するように心がけましょう。

ホスト名を「＠」に設定している

ホスト名に「＠」を指定しまっているケースも、よくあるミスの1つです。

例えば、「test.〇〇.com」のようなサブドメインにStudioで作ったサイトを載せたい場合、ホスト名に「test」を記入しなければなりません。

ただし、ドメインサービスではホスト名の初期状態が「@」になっているケースが多く、@はルートドメインを意味します。これではサブドメインではなく、ルートドメインのAレコードを設定してしまうことになってしまいます。

まずは「ホスト名＝サブドメイン」になっているかをしっかり確認するようにしましょう。

STUDIOのドメインに関するよくある質問

最後に、STUDIOのドメインに関するよくある質問に答えていきます。

STUDIOはサブドメイン以外にどのような公開方法があるの？

サブドメイン以外だと、下記の公開方法があります。

サブドメイン以外のサイト公開方法

• 独自ドメイン（https://terace.jpなど）
• サブディレクトリ（https://terace.jp/bookなど）
• 共有ドメイン（https://terace.studio.siteなど）

独自ドメインはMiniプラン以上、サブディレクトリはプラン料金とは別でカスタムプロキシに契約しなければなりません。

Kaji

カスタムプロキシの契約は月額4万円近くするので、特段の理由がない限りはあまりおすすめしません！

そして共有ドメインは、無料プラン〜Business Plusプランまですべてのプランで無料利用できます。とにかく節約したい場合は、共有ドメインから始めるようにしましょう

STUDIOは無料で独自ドメインを使えないの？

無料で独自ドメインを使うことはできません。

無料プランはすべて共有ドメイン（https://terace.studio.siteなど）になり、有料プランは共有ドメインか独自ドメインから選べます。

Kaji

共有ドメインはすべて無料で使えます！

独自ドメインを使う場合は、「独自ドメイン代＋STUDIOの利用料金」がかかるようになります。

STUDIOでサイトを公開する時、サーバー契約は必要ですか？

Studioの料金プラン内にサーバー代も含まれているため、サーバー契約は必要ありません。

サブドメインとサブディレクトリはどちらで公開するのがおすすめですか？

維持費の観点からいうと、「サブドメイン」を推奨しています。

なぜならサブドメインは「Studioのプラン料金」のみ必要なのに対して、サブディレクトリは「Studioのプラン料金＋カスタムプロキシ」の契約が必要であるからです。

またサブディレクトリの場合、料金プランはBusiness Plus以上でなければなりません。なのでサブドメインでの運用は、必然的に約4万円／月はかかってしまいます。

そのため、費用節約の観点からサブドメインを推奨しています。

サブドメインで複数サイトを運用すると料金はどうなりますか？

サブドメイン代は基本的にかかりませんが、Studioの利用料金がかかります。

例えば、弊社のドメインは「terace.jp」ですが、「food.terace.jp」という飲食店に関するサイトと「estate.terace.jp」という不動産に関するサイトを2つ開設したとします。

また両サイトとも、StudioのPersonalプラン（月払い）で契約したと仮定します。

すると料金は、1,720円×2サイト=3,440円で2つのサイトを運用できることになります。

つまり、サイトの個数分だけ料金プランがかかってきます。

複数サイトを運営した場合の、料金については「Studioで複数サイトを運営する方法3選｜各メリットを解説！」で詳しく解説しています。

DNS反映までにかかる時間はどれくらいですか？

DNSレコードの反映は、多くのケースで数時間以内に反映されることが多いです。

「最大72時間かかる可能性がある」というアナウンスが一般的に流れますが、ほとんどのケースで1日もかかりません。

DNSの反映時間は利用しているサービスによって変わるので、早いサービスだと数分〜1時間以内、通常サービスだと3〜6時間程度が平均になります。

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