利用者が3人しかいない日もあれば、20人が並ぶ日もあります。道具を用意する時間がない日もあれば、ボールが1個だけ手元にある日もあります。条件は毎回違うので、ネタは当日の条件から選べると決めやすくなります。
この記事では、高齢者が座ってできるレクを15種類、道具(なし・ボール)と人数(少人数・大人数)の4つの場面に分けて紹介します。準備物・進め方・声かけまで、その場ですぐ使える形でまとめました。
座ったままできる定番のゲームレク5種も、後述の早見表に加えてあります。片麻痺や車椅子の方が混ざる場での進め方と、始める前に確認しておきたい安全の条件もあわせて解説します。
今日そろっている道具と人数から、読む章を選べます。

この記事の15種に別記事で紹介している定番5種を加え、20種の人数・所要時間・準備物・難易度を一覧にしました。今日の条件に合うものを、まずここから探してみてください。
| 種目 | 人数と所要時間の目安 | 準備物と難易度 |
|---|---|---|
| 後出しじゃんけん | 何人でも/10〜15分 | 道具なし・やさしい |
| グーパー体操 | 何人でも/10分 | 道具なし・やさしい |
| 船長さんの命令 | 何人でも/15分 | 道具なし・ふつう |
| 手拍子リズム遊び | 何人でも/10〜15分 | 道具なし・やさしい |
| 音楽ボール回し | 5人以上/15〜20分 | やわらかいボール1個・やさしい |
| 名前呼びボールパス | 3人以上/10〜15分 | やわらかいボール1個・やさしい |
| 座ってボッチャ | 4人以上/20〜25分 | 目標球と投げ球・ふつう |
| 足裏ボール転がし | 2人以上/10分 | やわらかいボール1個・やさしい |
| 紙コップタワー | 2〜5人/15分 | 紙コップ10〜15個・やさしい |
| 重さ当てゲーム | 2〜5人/15分 | 重さの違う容器3〜5個・ふつう |
| 音当てゲーム | 2〜5人/15分 | 中が見えない容器・ふつう |
| 旗上げゲーム | 10人以上/15〜20分 | 旗またはハンカチ2色・やさしい |
| 追いかけボール回し | 10人以上/15分 | やわらかいボール2個・ふつう |
| 拍手送り | 10人以上/10分 | 道具なし・やさしい |
| 座ったままウェーブ | 10人以上/10分 | 道具なし・やさしい |
| 輪投げ | 2〜15人/20〜30分 | 手作りの道具が必要(別記事で紹介)・やさしい |
| 的当て | 2〜12人/15〜25分 | 手作りの道具が必要(別記事で紹介)・やさしい |
| ペットボトルボウリング | 2〜10人/20〜30分 | 手作りの道具が必要(別記事で紹介)・やさしい |
| お手玉入れ | 2〜12人/15〜25分 | 手作りの道具が必要(別記事で紹介)・やさしい |
| 魚釣りゲーム | 2〜10人/20〜30分 | 手作りの道具が必要(別記事で紹介)・ふつう |
輪投げ・的当て・ペットボトルボウリング・お手玉入れ・魚釣りゲームの5種は、デイサービスで盛り上がるゲームレク15選で準備物と進め方を詳しく紹介しています。
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道具なしで座ってできる高齢者レク
道具なしのレクは、しりとりや連想のような言葉遊びに偏りがちです。
ここでは、準備なしで今すぐ始められる、体と声を使う4種にしぼって紹介します。
朝の会のような短い時間で使うなら、デイサービス朝の会の盛り上がるネタ集も候補になります。
後出しじゃんけん
職員が先に出した手に対して、勝つ・負ける・あいこのいずれかを後から出してもらうゲームです。負ける手を出すお題に変えると、とっさに考える難しさが上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | お題(勝つ・負ける・あいこ)を出す順番を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 何人でも/10〜15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 普通のじゃんけんを1回行い、ルールを確認します。
- 「負けてください」のようにお題を出し、職員が手を出してから利用者に手を出してもらいます。
- 正解した人数を数えて発表し、お題を変えて数回繰り返します。
テンポをゆっくりにすると、手の動きが遅い方も一緒に参加できます。手が上がりにくい方は、膝の上でグーとパーだけを作る形でも参加できます。
ぺんすけ後出しじゃんけんは反射ではなく一瞬考える動きなので、頭の体操としても使いやすい種目です。
グーパー体操
両手を前に出し、グーとパーを職員に合わせて交互に開閉する体操です。左右で違う形(片方グー・片方パー)にする版にすると、難しさが上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | テンポの目安になる曲や手拍子を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 何人でも/10分 |
進め方は、下記の通りです。
- 両手を前に出し、グーとパーを職員に合わせて交互に開閉します。
- 慣れてきたら、右手グー・左手パーのように左右で違う形にします。
- テンポを少しずつ上げ、間違えても笑って続けられる雰囲気をつくります。
片麻痺の方は、動く手だけで行う形で問題ありません。



左右で違う動きをする体操は、指先だけでなく頭も同時に使うので飽きにくいのが特徴です。
船長さんの命令
前置きの付いた指示だけに従うゲームです。
前置きのない指示で動いてしまっても、脱落にはせず笑って次に進めます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | 出す指示の候補(手を上げる・肩をすくめる等)を3〜4個決めておきます |
| 難易度 | ふつう |
| 人数と所要時間 | 何人でも/15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 前置きの付いた指示だけ動いてもらうと、最初にルールを説明します。
- 前置きのない指示を混ぜて出し、動いた人がいたら明るく伝えます。
- 指示の種類を増やしながら、数回繰り返します。
指示は、手を上げる・肩をすくめる・膝をたたくといった、座ったままできる動きだけにしておきます。



間違えた人を笑いに変えられるかどうかで、場の空気が大きく変わる種目です。
手拍子リズム遊び
童謡に合わせて手拍子を打ち、途中で膝打ちや隣の人との手合わせを混ぜて変化をつける遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | 使う童謡を1曲決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 何人でも/10〜15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 職員が童謡を口ずさみながら、手拍子のリズムを示します。
- サビの部分だけ膝打ちに変える、隣の人と手を合わせるなど、途中でリズムを変えます。
- 何度か繰り返し、利用者が覚えたリズムに変える回をつくります。
手が上がりにくい方は、膝を打つ動きだけでも参加できます。



童謡は世代によって知っている曲が違うため、事前に何曲か候補を用意しておくと安心です。
ボールを使って座ってできる高齢者レク
座位でボールを使うときは、柔らかく軽いボールを選びます。落ちたボールは職員が拾うと先に決めておくと安心です(詳しくは後述の安全の条件で扱います)。
輪投げやペットボトルボウリングのように手作りの道具が必要なネタは、冒頭の早見表とデイサービスで盛り上がるゲームレク15選にまとめてあります。
ここでは、ボールを回す・投げる・足で転がす4種を紹介します。
音楽ボール回し
円になり、音楽が流れている間だけボールを隣へ回していく遊びです。音が止まったときにボールを持っていた人が、好きな食べ物などの簡単なお題に答えます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | やわらかいボール1個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 曲を止めるタイミングとお題を3〜4個決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 5人以上/15〜20分 |
進め方は、下記の通りです。
- 椅子を円に並べ、ボールを1つ用意します。
- 音楽を流し、隣へ隣へとボールを回してもらいます。
- 音楽を止めたときにボールを持っていた人に、決めておいたお題を聞きます。
車椅子の方は、円の中でも渡しやすい位置に座席を寄せておきます。



お題は好きな食べ物や好きな季節など、誰でもすぐ答えられる軽いものにしておくと止まりません。
名前呼びボールパス
渡す相手の名前を呼んでから、転がすか下から投げてボールを渡す遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | やわらかいボール1個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 座席の並び順を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 3人以上/10〜15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 参加者を円か半円に並べます。
- 渡す人の名前を呼んでから、ボールを転がすか下から投げます。
- 全員に一度は回るまで続けます。
受け取りやすいよう、座席の間隔を近めに寄せておきます。



名前を呼んでから渡す一手間だけで、参加者同士が互いを意識し合う時間に変わります。
座ってボッチャ
目標となる球に向かって交互にボールを投げ、近さを競う遊びです。テーブルや床にテープで範囲をつくって行います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 目標球1個・投げ球(人数分または2チーム分) |
| 代用品(または職員の事前準備) | テーブルや床にテープでコートの範囲を決めておきます |
| 難易度 | ふつう |
| 人数と所要時間 | 4人以上/20〜25分 |
進め方は、下記の通りです。
- テーブルや床に目標球を置きます。
- 交互に投げ球を転がし、目標球にどれだけ近づけられるかを競います。
- 全員が投げ終わったら、目標球に一番近いボールを確認して勝敗を決めます。
車椅子の方は、テーブルの高さと距離を事前に合わせておきます。





勝敗がはっきり出る種目なので、僅差の回はもう一度だけ延長戦にすると盛り上がりが続きます。
足裏ボール転がし
椅子に座ったまま、足の裏でボールを前後に転がしたり、隣の人の足元へ送ったりする遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | やわらかいボール1個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 足を置く位置の目安を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 2人以上/10分 |
進め方は、下記の通りです。
- 椅子に深く座ったまま、足の裏をボールに乗せます。
- 足の裏でボールを前後に転がします。
- 慣れてきたら、隣の人の足元へ転がして送ります。
車椅子の方は、フットレストから足を下ろせる場合だけ参加してもらい、難しければ手で転がす形にします。



足元の動きは表情から見えにくいので、痛みや違和感がないか声をかけながら進めましょう。
ボールが1個しかない日でも、音楽ボール回しと名前呼びボールパスを10分ずつ組み合わせると、休憩をはさみながら30分程度のプログラムになります。
同じボール1個のまま、動きの種類を変えるだけで飽きずに続けられます。
少人数で座ってできる高齢者レク
少人数の日は、全員が毎回手番になる形を選ぶと、順番待ちを作らずに済みます。職員も参加者の一人として加わると、人数が足りない分を埋められます。
チーム戦ではなく、全員で1つの目標に挑む形にすると、3人でも盛り上がります。頭を使う遊びをもっと増やしたいときは、デイサービスのホワイトボードレク10選も参考になります。
ここでは、3人ほどでも全員が毎回手番になれる3種を紹介します。
紙コップタワー
テーブルの上で紙コップを交互に積み上げ、全員で何段まで積めるかに挑む遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 紙コップ10〜15個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 積む場所(テーブルの安定した位置)を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 2〜5人/15分 |
進め方は、下記の通りです。
- テーブルの上に紙コップを1つ置きます。
- 順番に1個ずつ紙コップを積み重ねます。
- 崩れるまで続け、何段積めたかを数えます。
手が届きにくい方には、コップを近くに寄せて渡します。



崩れた瞬間が一番の笑いどころなので、失敗を責めない雰囲気づくりを最初に伝えておきましょう。
重さ当てゲーム
中身の量を変えたペットボトルや袋を手に持ち、重い順に並べてもらう遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 重さの違うペットボトルまたは袋3〜5個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 中身の量を事前に決めて印をつけておきます |
| 難易度 | ふつう |
| 人数と所要時間 | 2〜5人/15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 中身の量が違うペットボトルを3〜5本用意します。
- 1本ずつ手渡し、膝の上に乗せたまま重さを確かめてもらいます。
- 重いと感じた順に並べてもらい、正解と照らし合わせます。
持ち上げは膝の上で行い、前かがみにならないよう伝えます。



正解した人だけでなく、惜しかった人にも順位の近さを伝えると場が和みます。
音当てゲーム
中が見えない容器に物を入れて振り、音だけで何が入っているかを当てる遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 中が見えない容器3〜5個・容器に入れる物(豆・鈴・ビーズなど) |
| 代用品(または職員の事前準備) | 容器に入れる物を事前に選んでおきます |
| 難易度 | ふつう |
| 人数と所要時間 | 2〜5人/15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 容器に物を入れて振り、音を聞いてもらいます。
- 何が入っているかを予想してもらいます。
- 容器を開けて答え合わせをします。
中に入れる物は、口に入らない大きさの物を選びます。



耳を澄ませる時間そのものが集中のきっかけになるので、答え合わせまで急がせないようにします。
大人数で座ってできる高齢者レク
大人数の日は、全員が同時に動く形を選ぶと、順番待ちで眠ってしまう人を減らせます。20人を超える日は、円を2つに分け、職員を各円に1人ずつ置きます。
進行役は前に立ち、もう1人は後ろから見守る役に分けます(安全面は後述の安全の条件で扱います)。
ここでは、全員が同時に参加できる4種を紹介します。
旗上げゲーム
「赤上げて、白下げないで」のような指示に合わせて、全員が同時に旗を上げ下げする遊びです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 赤白の旗(1人1組) |
| 代用品(または職員の事前準備) | 色違いのハンカチ2枚 |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 10人以上/15〜20分 |
進め方は、下記の通りです。
- 全員に赤白の旗を1組ずつ配ります。
- 「赤上げて、白下げないで」のように指示を出します。
- 間違えた人がいても笑って続け、指示の速さを少しずつ上げます。
腕が上がりにくい方は、旗を胸の高さまで上げる形でも参加できます。



指示の速さを上げるほど笑いが起きやすい種目なので、間違いを歓迎する雰囲気で進めましょう。
追いかけボール回し
円になり、2個のボールを同時に回して、後ろのボールが前のボールに追いつくかを楽しむ遊びです。途中で逆回しの合図を入れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | やわらかいボール2個 |
| 代用品(または職員の事前準備) | 逆回しの合図のタイミングを決めておきます |
| 難易度 | ふつう |
| 人数と所要時間 | 10人以上/15分 |
進め方は、下記の通りです。
- 円になり、離れた位置から2個のボールを同時に回し始めます。
- どちらのボールが追いつくかを実況しながら盛り上げます。
- 合図で回す向きを逆にし、数回繰り返します。
車椅子の方が多い円では、座席の間隔を均等にしてボールが通りやすくします。



実況の声を大きくするほど、追いつくかどうかの緊張感が伝わりやすくなります。
拍手送り
隣から隣へ拍手を1回ずつ送っていき、合図で向きを変える遊びです。道具を使わずに大人数で楽しめる例として置いています(道具なしの章とは、人数の軸で区別しています)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | 向きを変える合図(声・手を挙げる等)を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 10人以上/10分 |
進め方は、下記の通りです。
- 円か半円に並び、最初の人から拍手を1回ずつ隣へ送ります。
- 合図で拍手を送る向きを逆にします。
- スピードを少しずつ上げて、数周続けます。
手を叩く動きが難しい方は、膝を軽く打つ動きに置き換えます。



道具がいらない分、送迎の遅れなどで急に時間ができた日の穴埋めにも使いやすい種目です。
座ったままウェーブ
端の人から順に両手を上げて波をつくる遊びです。速さを変えて2〜3回繰り返します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 準備物 | 道具なし |
| 代用品(または職員の事前準備) | ウェーブを始める端を決めておきます |
| 難易度 | やさしい |
| 人数と所要時間 | 10人以上/10分 |
進め方は、下記の通りです。
- 一列か半円に並び、端の人から両手を上げます。
- 隣の人へ順番に波が伝わるように両手を上げていきます。
- 端まで届いたら、速さを変えてもう一度行います。
肩が上がりにくい方は、胸の高さまで手を上げる形で十分です。



波が端まで届いた瞬間に自然と拍手が起きるので、進行役はその拍手を止めずに味わいましょう。
20人を超える日は、円を2つに分けて職員を1人ずつ配置します。片方の円で旗上げゲーム、もう片方の円で拍手送りを同時に行うと、待ち時間なく全員が同時に体を動かせます。
身体状況別の座位レクの進め方
座っていれば安全、と思っている人ほど、要注意です。同じネタでも、座り方・渡し方・説明の仕方を少し変えるだけで、参加できる人が増えます。
ここでは、片麻痺・車椅子・認知症の方が混ざる場・耳や目が不自由な方の4つの状況ごとに、つまずきやすい点と進め方をまとめました。
| 身体状況 | 起きやすいつまずき | 進め方 |
|---|---|---|
| 片麻痺 | 動かない側にボールが来ると受け取れない | 動く手の側から渡す、または片手でできる形(転がす・膝の上で持つ)に変える |
| 車椅子 | テーブルに腕が届かない、隣との間隔が詰まる | テーブルの高さと距離を合わせる、ボールは膝の上のトレーで受ける、車椅子の幅を見て座席を配置する |
| 認知症の方が混ざる場 | ルールが途中でわからなくなる、椅子や車椅子に違和感があると急に立ち上がろうとすることがある | ルールは1つに絞る、職員が見本を見せる、立ち上がろうとしたら理由を確かめる |
| 耳が遠い・目が見えにくい | 合図が伝わらない | 身ぶりと大きな字のカードを併用する、職員が近くで合図する |
4つの状況を並べると、渡し方と座席配置の違いがひと目でわかります。


- 片麻痺の方は、動く手の側の座席に配置しておくと、渡す職員も迷いません。
- 車椅子の方は、レク開始前にブレーキがかかっているかを確認します(詳しくは後述の安全の条件で扱います)。
- 認知症の方が急に立ち上がろうとしたときは、責めずに理由をたずねます。
- 耳や目が不自由な方には、開始前に隣で合図する係を決めておくと安心です。
右手が動き、左手が動きにくい方がボール回しに参加するとき、円の右回り側の座席に配置すると、いつも動く手側からボールが届きます。渡す職員も、毎回同じ手順で声をかけられるようになります。
出典:「高齢者の適切なケアとシーティングに関する手引き〈追補版〉」(令和3年度厚生労働省老人保健健康増進等事業)
座ってできるレクを安全に行う条件
厚生労働省老健局の事故予防ガイドラインは、通所系サービスでは機能訓練やレクリエーションのように自宅では行っていない活動に取り組むと述べています。
その環境の変化に戸惑い、転倒等の事故が発生する可能性が高まるとも指摘しています。
国の介護予防マニュアルでも、身体機能の低下が見られる方には、運動器の機能向上プログラムの中で座位での運動を指導する配慮が示されています。
レクを始める前に確認しておきたい条件を、次の表にまとめました。
| 確認すること | 見るポイント | 職員の動き |
|---|---|---|
| 座り方 | お尻が座面の奥まで入り、足裏が床かフットレストに着いている | 浅く座っていたら、始める前に座り直しを手伝う |
| 車椅子のブレーキ | 両側のブレーキがかかっている | 少しの停止でも手を離すなら、両方のブレーキをかける |
| フットレストと足の位置 | 足が落ちていない、マヒのある人の足が乗っている | 一声かけて、足を乗せるのを手伝う |
| 落ちた道具 | 本人が拾おうと前かがみになっていないか | 落ちたら職員が拾うと、始める前に伝えておく |
| 道具の大きさ | 口に入る大きさの物を使っていないか | お手玉の中身や小さな玉は、使う前に確認する |
| 立ち上がりそうなサイン | 座り直しが増える、座面を手で押している | 近くの職員が声をかけて理由を聞く |
| 体調の変化 | 息苦しさ、めまい、強い疲れがないか | その人はレクを中止して休んでもらう |
椅子と車椅子それぞれで確認するポイントを、図にまとめました。


レクの途中でお手玉が床に落ちると、隣の利用者が拾おうとして前かがみになることがあります。落ちた道具は職員が拾うと、始める前の一言で伝えておくだけで防げます。
出典:厚生労働省老健局「介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドライン」(令和7年11月)
デイサービスのレクに関するよくある質問
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