結局、カイテクって介護事業所にいくらかかるのか。最初に正解だけ言います。
カイテクの法人手数料は、給与+交通費の30%と、月500円/人の振込手数料の2項目だけです。初期費用・月額・求人掲載料はすべて0円。隠れコストもありません。
ぺんすけ「30%って高くない?」と思った経営者の方、結論から言うと誤解です。理由は本文で順に解いていきます。
それでは詳しく解説していきます。
カイテクの法人手数料の全体像


カイテクの事業所側コストは、下記のとおりです。
- 給与+交通費の30%
- 給与振込手数料の500円
それ以外の初期費用・月額・求人掲載料は0円。請求は月末締め・翌月末払いの後払い1本にまとまっています。ワーカー側も、登録・早期引き出し・定期振込はすべて無料です。



簡単に言うと、お金が動くのは勤務が成立した瞬間からです。掲載や登録の段階で請求書が来ることはありません。
初期費用・月額・掲載料は0円
カイテクは完全成果報酬型で、マッチングが成立するまで一切お金がかかりません。
0円の3項目は次のとおりです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| 月額固定費用 | 0円 |
| 求人掲載料 | 0円 |
出典:カイテク法人公式ページ
求人を載せるだけなら1円もかかりません。事業所が支払うのは、実際にワーカーが勤務して給与が発生したタイミングからです。
請求は月末締め翌月末払い
カイテクの請求は、月末締め・翌月末払いの後払いです
つまり、1月にワーカーが勤務した分は、2月末にまとめてカイテクから請求されます。


事業所側のキャッシュフローへの影響を読みやすい仕組みです。導入初月から大きな出費が発生することはありません。
カイテク手数料の計算式と内訳
ここからは、カイテクの手数料を実際にどう計算するかを分解します。
計算式を理解しておくと、自分の施設の数字に当てはめて再現できます。「結局うちはいくら払うのか」を5分で出せる土台になります。



この章は電卓を1台、横に置いて読むのがおすすめです。例の数字を自施設の時給に置き換えるだけで、経営会議の資料になります。
給与+交通費の30%が利用料
サービス利用料は、給与と交通費の合計額に30%を掛けた金額です。
計算式は次のとおりです。
サービス利用料=(給与+交通費)×30%
たとえば時給1,500円のワーカーが8時間勤務し、交通費が0円のケースを考えます。 給与は1,500円×8時間=12,000円。 サービス利用料は12,000円×30%=3,600円です。 事業所の支払いは給与12,000円+サービス利用料3,600円=15,600円になります。
交通費が発生した場合は、給与と交通費を合算してから30%を掛けます。



給与が12,000円・交通費が2,000円だった場合、サービス利用料は14,000円×30%=4,200円となり、事業所の支払いは給与12,000円+交通費2,000円+サービス利用料4,200円=18,200円
振込手数料は1人あたり月500円
給与振込手数料は、勤務1人あたり500円/月です。1か月のうちに何回シフトに入っても、1人につき500円。
同じワーカーが月内に3回勤務しても、500円のままです。
ただし複数のワーカーが勤務した場合は、人数分のカウントになります。1月にカイテク経由でAさん・Bさん・Cさんの3名が勤務すれば、500円×3名=1,500円です。
同じ月内に勤務した別人の人数が、課金カウントの基準です。



回数ではなく頭数で数える、ここが意外と見落とされがちなポイントです。
請求書が届くタイミング
請求は月末締め・翌月末払いの1本にまとめられます。事業所側の事務フローは次のようになります。
| ステップ | 内容 |
|---|---|
| ①月内 | ワーカーがシフトに入り勤務 |
| ②月末 | 月内のサービス利用料+振込手数料が締め |
| ③翌月末 | カイテクから事業所へ請求書が届き支払い |
ワーカーへの給与振込はカイテク側が代行します。事業所は、月単位の請求書1枚を処理するだけで済みます。



請求書がバラバラに届かないので安心です。月1枚で済む運用は、想像以上に事務負担を軽くしてくれます。
時給×勤務時間別の総額早見表
ここからは、自施設の数字を当てはめられる早見表を出します。
時給1,200円・1,500円・1,800円・2,100円の4水準と、4時間・6時間・8時間の3水準で早見表を組みました。セルの数字は事業所が払う1回あたりの総支払額(給与+給与×30%)です。
経営会議で「うちの単価ならいくら」を1分で出すための表として使ってください。
時給×時間で1回いくらか
| 時給 | 4時間勤務 | 6時間勤務 | 8時間勤務 |
|---|---|---|---|
| 1,200円 | 6,240円 | 9,360円 | 12,480円 |
| 1,500円 | 7,800円 | 11,700円 | 15,600円 |
| 1,800円 | 9,360円 | 14,040円 | 18,720円 |
| 2,100円 | 10,920円 | 16,380円 | 21,840円 |



上記は、(給与+給与×30%)の数値です!すでにサービス利用料が足された金額になっています。
たとえば時給1,500円で1日6時間×月10日のワーカー1名なら、1日11,700円×10日=117,000円が給与になります。
これに振込手数料500円を足した117,500円が、その月の事業所支払い額の目安です。
月20日のフルタイム勤務だと月額いくらかかるのか


「結局1人雇うといくら?」を振込手数料込みで1表にまとめます。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 給与(時給1,500円×8時間×月20日) | 240,000円 |
| サービス利用料(給与×30%) | 72,000円 |
| 給与振込手数料 | 500円 |
| 月額1人あたり総支払 | 312,500円 |
時給1,500円のワーカーをフルタイム(月20日・8時間)で1人埋めた場合の、振込手数料まで含めた月額総支払額です。
人材紹介・派遣との費用比較
ここからは、カイテクと人材紹介・派遣の費用感を3軸で並べます。
「うちは紹介料に年間500万円払っている。本当にカイテクが安いのか」を判断するための比較表です。長期雇用が前提の場合は紹介・派遣のほうが安定する局面もあるため、公平に整理します。



私は元々レバウェル介護の派遣専門のキャリアアドバイザーをやっており、これまで300名以上の介護士を施設に派遣してきました。
経験なども含めて、それぞれの使い分けについて整理していきます。
カイテクと紹介・派遣の違い


| 項目 | カイテク | 人材紹介 | 派遣 |
|---|---|---|---|
| コスト | 給与+交通費の30%+月500円/人 | 想定年収の20〜30%(人手不足業界では35%まで) | 派遣社員時給に派遣会社マージンを乗せた時給単価 |
| 採用スピード | 最短当日マッチング | 求人公開〜入社まで数週間〜数か月 | 数日〜数週間 |
| 運用負荷 | アプリ完結・面接不要 | 求人票作成・面接・条件交渉が発生 | 派遣会社との契約・指揮命令系統の管理が発生 |
短期の人手不足を今日・明日埋めたい場合は、コスト・スピード・運用負荷の3軸ともカイテクが優位です。



とにかく早く人手不足を解消したい場合は、カイテクが優秀!
逆に常勤を長く雇いたい場合は、紹介や派遣のほうが手間と総額のバランスで合うケースがあります。
紹介料の相場とカイテクの差額
人材紹介の手数料相場は、想定年収の20〜30%が一般水準で、介護のような人手不足業界では30〜35%まで上がります。
出典:けあコンシェル
また実態調査では、介護福祉士・常勤の紹介手数料の平均は約89万円/人という結果が出ています。採用単価の平均で見ると、介護職の人材紹介利用時は約60万〜120万円/人とする調査もあります。
仮に常勤1名を紹介で採用した場合、紹介料だけで約89万円が発生します。
たとえば同じ89万円をカイテクの月額試算(時給1,500円×月160人時で月312,500円)に当てはめると、約2.8か月分の人時を埋められる計算です。



たとえば常勤1人を紹介で採るお金で、夜勤帯の穴をほぼ3か月埋められる。比較軸を揃えると、こう見えてきます。
短期補填中心ならカイテクが優位、長期雇用前提なら紹介・派遣の安定性が活きる、というのが現実的な判断軸になります。
短期はカイテク・長期は紹介
カイテクと人材紹介・派遣は、ライバル関係ではなく役割分担で見るのが現実的です。
| シーン | 適した手段 |
|---|---|
| 急な欠員・夜勤の穴埋め | カイテク |
| 数ヶ月続く欠員、産休や繁忙期対応 | 人材派遣 |
| 慢性的な常勤不足の解消 | 人材紹介 |
| 採用力を底上げしたい | 自社の採用ホームページを強化する |
短期の穴をカイテクで埋めながら、長期の常勤確保は紹介や自社採用で進める。一時的な欠員に関しては、人材派遣を使うのがおすすめです。



使い分けるのがおすすめです!人材が足りなくて、現場のストレスが溜まって退職になるくらいなら、短期的にはカイテクで人員補填するのも一つです。
実態調査の平均89万円/人で年間複数名を紹介採用している事業所もあります。その一部をスポットワークに置き換えるだけで、年間数十万円〜数百万円の差が出る計算です。
出典:全国老人福祉施設協議会 令和5年度人材紹介手数料実態調査報告
本採用時はカイテク紹介手数料0円
カイテクで勤務実績のあるワーカーを本採用する場合、紹介手数料は0円です。これは公式法人ページに明記されており、2024年4月1日以降の運用です。
出典:カイテク法人公式ページ
人材紹介を経由した場合に発生する数十万円〜100万円超の紹介料が、カイテク経由の本採用なら発生しません。ただし、詳細条件は公式ヘルプの該当ページが要問合せとなっており、契約前にカイテク窓口で条件を必ず確認してください。



条件はサービス改定で変わる余地があります。導入直前に必ず公式窓口で再確認してください。
本採用前提でスポット勤務を見極められる仕組みは、ミスマッチ防止と紹介料削減を同時に狙える数少ない設計です。



「お試し採用→本採用」の動線が追加コストゼロで作れる、これがカイテクの一番大きな構造的メリットだと考えています。
事業所側にとっては「お試し採用→本採用」の動線が、追加コストゼロで作れます。
「カイテクやばい」と手数料の真相
「カイテク やばい」というキーワードが月間2,900回検索されています。ただし内訳を見ると、手数料そのものに対する不満はごく少数です。
多くは無断欠勤やキャンセル、業務内容のミスマッチなど、運用面の不安です。
事業所目線でリスクを分解すれば、過度に怖がる必要はありません。
手数料が「やばい」は誤解
30%という料率を、単独で見ると高く感じます。
しかし人材紹介の手数料相場は、想定年収の20〜35%です。
派遣の場合は派遣会社マージンを含めた時給単価で発注するため、実質料率はさらに上振れします。
| 手段 | 料率の目安 |
|---|---|
| カイテク | 給与+交通費の30%+月500円/人 |
| 介護人材紹介 | 想定年収の20〜35%(人手不足業界) |
| 派遣 | 派遣会社マージン込みの時給単価(実質30〜35%相当) |
カイテクの「手数料がやばい」は、単独の料率を見て生じた誤解です。
実際は紹介・派遣と比べて高くはありません。



30%だけを切り出して比べると不利に見える、けど隣の手段も同じ料率帯。比較の物差しを揃えるだけで判断はガラッと変わります。
本当のリスクは無断欠勤・直前キャンセル
事業所にとって本物のリスクは、料率ではなく運用面にあります。
| リスク | 影響 |
|---|---|
| 無断欠勤・直前キャンセル | 当日のシフトに穴が空き、現場負担が増える |
| 業務内容のミスマッチ | 想定スキルとの差で現場の手間が増える |
| リピーター化しないと毎回新人 | 教育負担が積み上がる |
これらは料率では解決できない問題で、運用設計でカバーするしかありません。
逆に言えば、運用設計を整えれば回避できるリスクです。
キャリアアドバイザー時代に約300名の介護職者と面談していたとき、入職後すぐ辞めた人から最も多く出てきた言葉は「面接で聞いていた話と違った」でした。
たとえば、身体拘束の場面が事前情報になかった。 入浴専従だと聞いていなかった。 夜勤帯の担当人数が想定よりずっと少なかった。 こうしたケースが続きました。



この「聞いていた話と違った」が、紹介経由でもスポット経由でも同じように起きるんです。入口は同じ。
これは人材紹介を経由した常勤採用でも、スポットワークの単発勤務でも、ミスマッチが起きる入口は同じです。
紹介経由で約89万円の紹介料を払って入った人が3か月で辞めるのと、スポットワーカーが翌日からリピートしてくれないのは、構造としては地続きの問題です。
求人票や業務内容に「夜勤体制4人」「入浴介助あり」と具体名を書くだけで、無断欠勤と紹介経由ミスマッチの両方が同時に減ります。
無断欠勤を防ぐ3つの対策


事業所側でできる対策は次の3つに集約されます。
| 対策 | 内容 |
|---|---|
| 業務内容の事前明示 | 求人票で業務範囲・身体介助の有無などミスマッチの内容により具体的に書く |
| 評価制度の運用 | 相互評価で問題ワーカーをフィルタし、良いワーカーを指名で呼べる体制を作る |
| リピーター育成 | 1度来てくれたワーカーに丁寧に対応し、次回も指名で来てもらう導線を作る |
求人票の精度を上げるだけで、ミスマッチは大幅に減ります。リピーター化が進めば、毎回新人を受け入れるコストもなくなります。
ポイントは3つあります。それは事前明示・評価運用・リピーター育成です。
この3点を回せる事業所と、回せない事業所で、カイテクの体感価値は大きく分かれます。



「ワーカーが定着しない」と嘆く前に、求人票を1行ずつ見直す。これだけでマッチング精度はかなり変わります。
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カイテクで人時単価を下げられても、ワーカーがリピーター化しなかったり、本採用に転換できなかったりすれば、結局は新規マッチングを繰り返すことになります。
スポットワークだけで長期的な採用課題が解決する事業所は、ほとんどありません。
私が介護士専門のキャリアアドバイザーをやっていた頃も、常に人員充足している施設はホームページがしっかり作られており、採用情報から常に応募が来ている状況でした。
つまり、カイテクなどのサービスと併用しながら、自社サイトからの応募を増やしていくことが大事になるわけです。



自社サイトから応募が来るようになれば、手数料・マージンが発生しないので、中長期的にみるとコストが格段に下がります。
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