MENU

【完全ガイド】老人ホーム・介護施設のMEO対策の初期設定3選

Googleマップで近くの施設を調べたら、うちが出てこなかった。

そんな経験を持つ施設経営者は少なくありません。 年間40万円以上をポータルサイトに払いながら、自社集客の仕組みがない施設が大多数です。

キャリアアドバイザー時代に、施設のGoogleマップやホームページを毎日確認していた。 情報がある施設とない施設で、紹介のしやすさに明確な差があった。

この記事では、Googleビジネスプロフィールを使ったMEO対策(マップエンジン最適化)の初期設定から、月1時間で続ける更新ルーチン、3ヶ月のロードマップまでを解説します。 介護業界でキャリアアドバイザーとして約300名の転職支援を経験し、現在は施設ホームページ制作を手がけるTerace代表・梶本が、現場目線でまとめました。

この記事の要約は、下記のとおりです。

項目概要
費用基本無料(Googleビジネスプロフィールの登録・管理は無料)
初期作業3〜5時間(1回のみ)
月次更新約1時間(写真追加+お知らせ更新)
効果が出る目安3ヶ月目以降から問い合わせが増え始める
対象施設グループホーム・デイサービス・訪問介護など介護事業者全般

ぜひ参考にしてみてください。

目次

介護施設がGoogleマップで上位表示を目指す理由

Googleマップで施設が表示されないことは、存在しないのと同じです。 まず、MEO対策がなぜ今の介護施設経営に必要なのかを押さえましょう。

MEO(Map Engine Optimization)とは、Googleマップの検索結果で上位に表示させるための施策を指します。 地域名+施設種別で検索したとき、地図上に3件だけ表示されるエリア(Googleが「ローカルパック」と呼ぶ枠)への掲載を目指すのが、MEO対策の目標です。

介護施設に入居・通所を検討する家族は、まずスマートフォンで地域の施設を検索します。 「〇〇市 グループホーム」「近く デイサービス」といったキーワードで調べるのは、利用者本人ではなく、40〜50代の子ども世代です。

ケアマネジャー(介護支援専門員)は施設を選びません。 紹介するのはケアマネジャーでも、最終的にホームページや口コミを確認して「ここにしよう」と決めるのは家族です。

メディア運営者

キャリアアドバイザー時代に痛感しましたが、ケアマネジャーが選ぶのではなく家族が選ぶ。この認識が抜けている施設は、MEO対策の優先度を誤りやすいです。

ポータルサイトに依存している施設は、掲載費用が毎月かかり続けます。 一方、MEO対策はGoogleビジネスプロフィールへの登録・管理が無料でできます。 初期設定に3〜5時間、毎月の更新に1時間かければ、継続的な集客経路を確保できます。

MEOとSEOの違いを把握する

MEO対策とSEO対策の違いを比較した図解

MEOとSEO(検索エンジン最適化)は、混同されがちですが役割が異なります。

項目MEOSEO
表示場所Googleマップ(ローカルパック)検索結果の通常ページ
競合範囲同じ地域内の施設のみ全国・全業種
主な対策Googleビジネスプロフィールの最適化ホームページのコンテンツ最適化
効果が出る期間1〜3ヶ月3〜6ヶ月以上
費用基本無料ホームページ制作・記事費用が必要

小規模な介護施設でも、地域限定の競合を相手にするMEOなら上位表示を狙いやすい環境にあります。

Googleビジネスプロフィール上位表示を決める3つの要因

Googleローカル検索の3つのランキング要因(関連性・距離・知名度)の図解

プロフィールを登録したのに上位に出てこない、という相談は多いです。 上位表示の仕組みを知らないまま対策をしても、効率が悪くなります。 Googleが公式に示している3つのランキング要因を理解してください。

Googleは関連性・距離・知名度の3要因を組み合わせて、ローカル検索の順位を決定しています。 どれか1つだけを対策するのではなく、3要因をバランスよく整えることが重要です。

①関連性:キーワード設定が順位を左右する

関連性とは、ユーザーの検索内容と施設のプロフィール情報の合致度です。

「グループホーム 認知症 〇〇市」で検索したユーザーに対して、「認知症・グループホーム・〇〇市」のキーワードをプロフィールに含めている施設が優先的に表示されます。 ビジネスカテゴリの設定・施設名・説明文の内容がランキングに直接影響します。

グループホーム・デイサービス・特別養護老人ホームなど、施設種別の正式名称を説明文に明記することが、関連性を高める第一歩です。

②距離:施設の住所を正確に登録する

距離とは、検索したユーザーの現在地や指定した地域から施設までの地理的な距離です。

ユーザーが「近く デイサービス」と検索した場合、検索した地点から物理的に近い施設が優先されます。 施設の住所をプロフィールに正確に登録することが前提条件です。

住所の表記ゆれ(丁目表記の有無など)があると、距離計算が正確に行われないことがあります。

③知名度:口コミ数と評価を積み上げる

知名度とは、オンライン上でその施設がどれだけ認知・評価されているかを指します。

具体的には口コミの数・評価の平均点・返信率・ホームページへのリンク数・SNSでのメンション数が判断材料になります。 新規開設施設は知名度が低い状態からのスタートです。

しかし、地域の家族から口コミを10件集めるだけで、知名度要因のスコアは大きく改善します。

メディア運営者

口コミは施設側から「書いてください」とお願いすることは問題ありません。ただし、報酬と引き換えに依頼するのは規約違反です。この線引きを守るだけで、リスクなく口コミを増やせます。

無料で始めるMEO対策の初期設定3選

MEO対策の初期設定3ステップの図解

何から手をつければいいかわからない、という経営者が多い部分です。

MEO対策は初期設定さえ完了すれば、あとは月1時間の更新で維持できます。 まずは初期設定の3つを順番に解説します。

Googleビジネスプロフィールに登録する

Googleビジネスプロフィールへの登録は、以下の手順で進めます。

ステップ作業内容目安時間
1Googleアカウントを施設用に作成(既存アカウントでも可)10分
2Googleビジネスプロフィールにアクセスして施設を検索5分
3「このビジネスのオーナーですか?」または「ビジネスを追加」から登録開始10分
4施設名・住所・電話番号・カテゴリを入力20分
5ハガキ認証(Googleから施設宛に確認コードが届く、1〜2週間)待機期間
6認証コードを入力してプロフィールを公開5分

認証前でも一部の情報入力は進められます。 ハガキが届くまでの1〜2週間を使って、次のステップの準備を進めてください。

施設情報を検索されやすく入力する

プロフィールの情報が充実しているほど、関連性スコアが高くなります。 以下の項目を全て埋めることを目標にしてください。

入力項目記入のポイント
施設名正式名称を使う(略称不可)
住所丁目・番地・号まで正確に。ポータルサイトやホームページと統一する
電話番号代表番号を1つに統一する
ビジネスカテゴリ主カテゴリはグループホーム・デイサービスセンターなど施設種別を選択
説明文750字程度。施設種別・対象者・地域名・特徴を含める
営業時間受付時間・見学対応時間を正確に入力
ウェブサイト施設ホームページのURLを入力(ない場合は後回しでも可)

説明文のポイントは、地域名+施設種別+特徴の組み合わせです。

たとえば、「〇〇市でグループホームを運営しています。認知症ケアに特化した少人数制の施設で、入居定員9名。家庭的な環境での生活支援を提供しています」という形式が理想です。

最初に撮るべき施設写真を揃える

写真の充実度は、ランキングとクリック率の両方に影響します。

最低10枚を目安に、以下の種類を揃えてください。

写真の種類目的枚数目安
外観(昼・夜)場所の特定、第一印象2枚
エントランス・受付訪問イメージの提供1枚
食堂・リビング生活環境の雰囲気2枚
個室・居室入居検討者への具体的イメージ2枚
レクリエーション・活動の様子日常の明るさを伝える2枚
スタッフ(顔出し可能な場合)人の温かみを伝える1枚以上

利用者の写真を掲載する場合は、本人または家族の書面による同意が必要です。 顔が特定できる写真は避け、後ろ姿・手元・グループ全体の遠景など、個人が特定されにくい構図を選んでください。

訪問介護など事業所の「施設」がない場合は、掲載する写真の種類が異なります。 外観の代わりに、スタッフの集合写真・研修の様子・使用する介護用品の写真が有効です。

サービス提供エリアの地図を画像化して投稿すると、地域名との関連性が高まります。

月1時間で続けるMEO対策の更新ルーチン

月1時間で続けるMEO対策の更新ルーチンの図解

初期設定が終わったら、あとは月1時間の更新を継続するだけです。

更新を止めると順位が下がり始めるため、初期設定と同じくらい重要な工程です。 最低限、以下の2つを実施してください。

写真を月2〜4枚追加する

施設写真の追加投稿は、月2〜4枚が目安です。

季節の行事・日常の活動風景・新しい設備など、施設の「今」が伝わる写真を選んでください。 1回の投稿作業は20〜30分で完了します。

メディア運営者

枚数より頻度のほうが重要です。月2枚を12ヶ月続けた施設のほうが、初月に50枚投稿してその後放置した施設より評価が高くなります。

投稿機能でお知らせを月1回更新する

Googleビジネスプロフィールの投稿機能では、テキストと写真を組み合わせたお知らせを掲載できます。 イベント情報・季節の活動報告・採用情報・サービスの変更点などが投稿の候補です。 こちらも1回20〜30分で作成できます。

更新を3ヶ月以上止めると、Googleからの評価が下がり始める場合があります。 月1時間をカレンダーに組み込んで、ルーティン化してください。

効果が出るまでのタイムライン「3ヶ月ロードマップ」

MEO対策の効果が出るまでの3ヶ月ロードマップの図解

MEO対策の効果は翌日には出ません。 「やったのに全然変わらない」という早期の離脱を防ぐために、現実的なタイムラインを把握しておきましょう。

すぐに問い合わせが増えると期待して対策を始めると、1ヶ月後に効果を感じられず諦めるケースがほとんどです。 3ヶ月を1サイクルとして計画的に進めることが、MEO対策を続けるための前提条件です。

①1週目:基本設定を完了する

最初の1週間の目標は、プロフィールの認証完了と情報の100%入力です。

  • Googleビジネスプロフィールの登録・ハガキ認証の申請
  • 施設情報(住所・電話・カテゴリ・説明文)の完全入力
  • 写真10枚以上の初期投稿

ハガキ認証が完了するまでの1〜2週間は、写真の準備・説明文の作成に充ててください。

②1〜2ヶ月目:表示データの変化を確認する

認証完了から1〜2ヶ月で、Googleビジネスプロフィールの「インサイト(アクセス解析)」に変化が出始めます。 インサイトで確認すべき指標は3つです。

指標確認方法改善の目安
表示回数ビジネスのインプレッションで確認週100回以上を目指す
ウェブサイトへのアクセス数ウェブサイトへのクリック数で確認表示回数の5〜10%
電話・ルート検索の件数電話をかける・ルートを検索で確認月1〜3件が初期目標

この段階では、見学問い合わせよりも「認知されてきた」というシグナルを確認することを優先してください。

③3ヶ月目以降:問い合わせ増加を目指す

継続的に更新を続けた施設では、3ヶ月目以降から実際の問い合わせや見学予約の増加が報告されています。 ただし、地域の競合施設の状況や施設規模によって結果は異なります。

3ヶ月間の評価軸は、表示回数・クリック数・直接の問い合わせ件数の3点セットです。 何かが増えているかを確認し、改善の方向性を調整してください。

MEO対策の失敗パターン5選と対策について

MEO対策でよくある5つの失敗パターンの図解

ポイントを知らずに始めると、せっかくの対策が逆効果になることがあります。 現場でよく見かける5つの失敗パターンとその対策を押さえておきましょう。

MEO対策の失敗の大半は、知識不足ではなく放置と焦りが原因です。 5つのパターンを把握しておけば、同じ失敗を避けられます。

施設情報の表記がバラバラになる

施設名・住所・電話番号の3つを、Googleは「NAP情報(Name・Address・Phone)」と呼びます。

この3点がGoogleビジネスプロフィール・施設ホームページ・ポータルサイト・SNSで異なると、Googleは同じ施設かどうか判断できなくなります。 その結果、知名度スコアが分散し、ランキングが低下します。

対策として、全プラットフォームの住所表記(丁目・番地・号、ビル名の有無)を統一してください。

初期設定後に3ヶ月以上放置する

「一度設定すれば終わり」と思って放置するのは、最も多い失敗パターンです。

Googleは更新頻度を「活動状態のシグナル」として評価しています。 3ヶ月以上更新がないプロフィールは、Googleから「活動していない施設」と判断されてランキングが下がる可能性があります。

写真の追加と投稿更新を月1回のルーティンに組み込んでください。

規約違反の口コミ誘導をする

口コミを増やしたいあまり、金券やプレゼントを渡す条件で口コミを依頼する施設があります。 これはGoogleの利用規約違反です。発覚した場合、アカウントが停止・削除されるリスクがあります。

許容される対応は、「口コミを書いていただけると助かります」と施設内のポップやスタッフが案内することです。 報酬を提示した口コミ誘導は絶対に行わないでください。

利用者写真を無断で投稿する

施設の活気を伝えたいという気持ちから、利用者の顔が鮮明に写った写真を無断で投稿するケースがあります。

個人情報保護の観点から、利用者の顔写真を掲載する際は書面による同意が必須です。 同意を取得していない場合、家族からのクレームや行政指導につながる可能性があります。

後ろ姿・手元・グループの遠景など、個人が特定されにくい構図の写真を積極的に使うことを勧めます。

同一施設でプロフィールを複数作る

同じ住所・同じ施設名で複数のGoogleビジネスプロフィールを作成するケースがあります。 Googleの公式ガイドラインでは、同一住所のビジネスは1つのプロフィールを推奨しています。

複数のプロフィールを作ると、インサイトデータが分散し、管理が煩雑になります。 また、Googleからの削除対象になるリスクがあります。

複数のサービスを提供している場合は、1つのプロフィールの説明文とカテゴリで各サービスを明記する方法が適切です。

介護施設のMEO対策に関するよくある質問

MEOとSEOは何が違いますか?

MEOはGoogleマップ(ローカルパック)への表示を目指す対策で、地域内の施設が競合になります。SEOは検索結果の通常ページへの表示を目指す対策で、全国の同カテゴリコンテンツが競合になります。介護施設の集客では、まずMEOから始めると地域密着の検索に効果的です。

Googleビジネスプロフィールの登録は無料ですか?

プロフィールの登録・管理は無料です。

ただし、初期設定に3〜5時間の工数がかかります。その後も月1回の更新(約1時間)を継続する必要があります。工数をコストと考えて、無料で続けられるかどうかを判断してください。

小規模施設でもMEO対策の効果が出ますか?

小規模施設ほどMEO対策の効果が出やすい傾向があります。

MEOは地域内の競合を相手にするため、地域名+施設種別の検索では大手チェーンと同じ土俵に立てます。地域に根差した口コミや写真が揃っている施設は、施設規模に関わらず上位表示が狙えます。

効果が出るまでどのくらいかかりますか?

初期設定完了から1〜2ヶ月で表示回数に変化が出始め、3ヶ月目以降から問い合わせや見学予約の増加が期待できます。

ただし、地域の競合状況や情報の充実度によって異なります。3ヶ月をひとつの目安として、インサイトで表示回数・クリック数・電話件数を確認しながら進めてください。

悪い口コミが投稿された場合、削除できますか?

原則として、Googleへの口コミを施設側が削除することはできません。

ただし、誹謗中傷・虚偽の内容・個人情報を含む口コミはGoogleに削除申請できます。悪い口コミには削除を試みるより、誠実な返信対応を行うことが信頼回復に効果的です。

返信内容は見学検討中の家族にも読まれることを意識してください。

施設経営者に伝えたい「MEO対策の本質」について

最後に、私が施設経営者の方と向き合ってきた中で感じてきたことをお伝えします。

キャリアアドバイザー時代に、こんな施設と出会ったことがあります。 10人以下のグループホームを複数運営している社会福祉法人の理事長が、契約の電話口でこう言った。 「どうすれば求人に困らなくて済むかな?」

その施設は、時短勤務OK・変則勤務OK・無資格未経験でも丁寧にOJTをする施設だった。 スタッフが1年以上定着するケースが多く、働きやすさは現場が証明していた。 それでも、インターネットで調べても施設の情報がほとんど出てこなかった。

メディア運営者

「いい施設なのに伝え方が下手で埋もれていくのはもったいない」というのが、私の一貫した考えです。Googleマップに正確な情報が揃い、丁寧な写真があり、家族からの口コミがある施設は、検索の前から信頼されています。

それが上位表示につながり、見学予約につながり、入居・通所の決定につながります。

MEO対策さえやれば集客が全部解決する、というわけではありません。 ケアマネジャーからの紹介・ポータルサイトへの掲載・施設ホームページの整備、これらは並行して進めるべきチャネルです。 MEOはそのひとつであり、無料でできる地域検索に強い集客経路として位置付けてください。

MEO対策は特別な技術がなくても始められます。 初期設定の3〜5時間と、月1時間の更新を3ヶ月続けることです。 それだけで、今まで地域の家族に見つけてもらえていなかった施設が、Googleマップに表示されるようになります。

この記事でお伝えした内容を整理します。

項目内容
MEO対策とはGoogleマップのローカルパックに表示するための施策
費用Googleビジネスプロフィールへの登録・管理は無料
上位表示の3要因関連性・距離・知名度
初期設定プロフィール登録、施設情報入力、写真10枚投稿(計3〜5時間)
月次更新写真追加(月2〜4枚)+投稿更新(月1〜2回)で計1時間
効果のタイムライン1〜2ヶ月で表示増加、3ヶ月目以降で問い合わせ増加
よくある失敗施設情報の表記バラバラ・放置・規約違反の口コミ誘導・無断写真投稿・プロフィール重複

MEO対策の9割は知っているかどうかで差がつきます。 まず、Googleビジネスプロフィールへの登録から始めることを勧めます。

TeraceではGoogleビジネスプロフィールの初期設定支援・施設ホームページの制作などを提供しています。 何から始めればいいかわからないという段階から相談を受け付けています。 まずは施設の現状をヒアリングさせてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

レバウェル介護にて約2年間、介護業界専門のキャリアアドバイザーとして従事。これまでに300名以上の介護士の転職面談を担当。また介護施設への人材派遣を通じて採用側の課題解決にも従事。このような実務経験をもとに、介護事業者・求職者双方にとって信頼性の高いWeb制作を行っています。

コメント

コメントする

目次