訪問マッサージの開業の流れとは|失敗しないコツ4選も紹介

「免許を取って保健所に届出を出せば、訪問マッサージは開業できる」。この理解は、半分だけ正しいです。

施術そのものは、それで始められます。ただし、医療保険の療養費を使って施術するには、別に次の2つが要ります。

  • 施術管理者の要件を満たす
  • 地方厚生局の承諾を受ける

承諾の前は、利用者がいったん施術料の全額を立て替える形になります。

ぺんすけ

訪問マッサージは、介護保険ではなく医療保険の療養費で動く仕事です。療養費とは、保険証が使える医療保険のうち、施術にかかった費用を保険者が払う仕組みのことです。

なお、届出を出す順番は、保健所が先で厚生局が後です。

この記事では、流れ→施術管理者の要件→足りないときの形→資金→屋号と名刺→失敗しないコツの順に答えます。

Service
【制作費15万円〜・毎月3枠3万円割引】
Studioで作る、集客に強いホームページ

自分のお店や会社の名前で検索して、ホームページは出てきますか?出てこなければ、紹介があっても依頼を逃しているかもしれません。

私たちTeraceは、ノーコードWeb制作ツール「Studio」を使ったホームページ制作サービスを運営しています。Studioの運営会社が審査して認めた制作者だけが入れるStudioエキスパートにも加盟しています。

特徴は次の5つです。

  • テンプレートを使わない完全オリジナルデザイン
  • 月10万PVのメディアを運営するSEOのプロが設計
  • 公開後3ヶ月はSEOの改善レポートが届く
  • 更新の講習と操作マニュアルPDFつき
  • 管理費は月0円から(おまかせは月5,500円)

料金は15万円からで、5ページのホームページなら30万円(税込)が目安です。追加請求はありません。

今だけ毎月3枠、制作費用から3万円割引しています。ぜひお気軽にご相談ください!

目次

訪問マッサージの開業手続きの流れ

開業までの手続きは、免許と要件の確認から税務署への届出まで5段です。保険で施術するなら、地方厚生局の承諾までが一続きの流れになります。

流れを図にすると、次のとおりです。

訪問マッサージの開業手続きの流れ(免許と要件から税務署の届出まで)

ここでは、5段を順に紹介します。

①:免許を取り施術管理者の要件をそろえる

開業の最初の一歩は、あん摩マッサージ指圧師の免許を取ることです。免許がないまま施術を仕事にすると、50万円以下の罰金の対象になります。

免許を取るには、次の2つが必要です。

  • 養成学校で3年以上学ぶ(大学に入れる人が対象)
  • 国家試験に合格する

これは、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律(あはき法)で決まっています。

健康保険を使って施術するなら、もう一つ準備があります。「施術管理者」になることです。施術管理者とは、保険を使った施術と、その請求に責任を持つ人のことです。出張専門で1人で始めるなら、自分が施術管理者になります。なるための条件は次の2つです。

  • 施術所で1年以上働く
  • 決められた研修を受ける

研修は、勤めているあいだに受けられます。そのため、独立できる時期の目安は「勤めはじめて1年たったころ」です。

たとえば勤めて3か月なら、独立できるのはあと9か月後です。

②:出張専門か施術所を構えるかを決める

次に、部屋を持たず自宅を拠点に回る出張専門にするか、施術所を構えるかを決めます。

この選択で、保健所に出す届出の種類と出す先、出す時期が変わるからです。

ぺんすけ

自分1人で訪問するなら、出張専門で始められます。保険で施術する手続きでは、自宅が施術所とみなされます。そのため、部屋の基準を満たす必要もありません。

施術所を構える場合は、次の4つの基準を満たす必要があります。

  • 専用の施術室が6.6平方メートル以上
  • 待合室が3.3平方メートル以上
  • 施術室の7分の1以上を外気に開放できる
  • 器具や手指を消毒する設備がある

換気は、換気装置を付けていれば、外気に開放できなくても構いません。

たとえば、免許を持つあなたが1人で始めるなら、出張専門が合います。部屋を借りる必要がなく、届出も出張専門の1種類で済みます。
いずれ施術者を雇うことまで考えているなら、最初から施術所の基準を満たす部屋を探す選択もあります。

③:保健所に開業の届出を出す

出す届出は、開業の形に合わせて、管轄の保健所に出します。

出張専門と施術所では、根拠も出す先も出す時期も別だからです。違いは次の表のとおりです。

項目出張専門施術所を構える
根拠あはき法の出張専門の届出あはき法の施術所の開設届
出す先住所地の保健所施術所の所在地の保健所
いつ業務を始めたとき開設後10日以内
主な添付免許証の写し・住所の確認書類構造設備の概要・平面図など
受領委任の申出に添える写し出張施術業務開始届の写し+住民票施術所開設届の写し

出張専門の届出は、法律に日数の定めがありません。ただし自治体は開始後すぐの提出を求めており、文京区は10日以内です。期限と添付書類は自治体ごとに違うため、管轄の保健所で確かめてください。

ぺんすけ

施術所の開設届は、出さないと30万円以下の罰金が定められています。

たとえば文京区の案内では、出張施術業務を始めたら開始後10日以内に届け出ます。届出書は2部出し、免許証の原本を持って窓口へ行きます。
ほかの自治体は期限や書類が違うこともあるため、出す前に電話で確かめると安心です。

④:地方厚生局に受領委任を申し出る

保険で施術するなら、保健所のあとに、地方厚生局へ受領委任を申し出ます。

保健所に出した届出の写しが、申出の添付書類になるからです。保健所が先で、厚生局が後の順になります。承諾が進まない原因の一つは、書類の順番です。

ぺんすけ

受領委任とは、利用者に代わって、施術者が療養費を請求する仕組みのことです。利用者からは一部負担金だけを受け取り、残りは申請書を保険者へ出して受け取ります。厚生局に申し出て承諾されると、この形で施術と請求ができます。

主な添付書類は、次のとおりです。

  • 確約書
  • 申出書
  • 保健所の届出の写し
  • 免許証の写し
  • 研修修了証の写し
  • 実務経験期間証明書の写し
  • 住民票(出張専門のみ)

出張専門の場合、厚生局での施術所名は住民票の個人名になります。提出先は厚生局の各県の事務所などで、局ごとに違います。

たとえば、保健所の受付印がある届出の写しを、先に手元に置いておきます。それから厚生局へ向かえば、書類がそろった状態で申出ができ、行き来が増えません。

⑤:税務署に開業届と青色申告を出す

最後に、税務署へ開業届と青色申告の承認申請書を、同じタイミングで出します。

青色申告の承認申請は、開業届より先に期限が来るからです。開業届に合わせて後回しにすると、青色の期限を過ぎてしまいます。

届出出す期限
開業届事業を始めた年分の確定申告期限まで
青色申告の承認申請開始した日から2か月以内
給与支払事務所等の開設届開設から1か月以内
ぺんすけ

開業届の期限は、2026年1月1日以後に始めた事業から変わりました。以前は1か月以内で、2025年12月31日以前に始めた事業は従来どおりです。

青色申告の2か月は、その年の1月16日以後に始めた場合の期限です。人を雇って給与を払うなら、給与支払事務所等の開設届も要ります。

たとえば10月15日に訪問を始めたなら、青色申告の承認申請の期限は12月15日です。
開業届は翌年の確定申告期限までありますが、そちらに合わせて青色の分まで後回しにすると、期限を過ぎてしまいます。

訪問マッサージの施術管理者の要件

受領委任を扱うには、施術管理者が要ります。出張専門なら、自分が施術管理者になります。

施術管理者の要件は次の2つで、どちらかが欠けると承諾されません。

  • 資格取得後1年の実務経験
  • 16時間・2日以上の研修
ぺんすけ

施術管理者とは、施術と請求の責任を負う人のことです。受領委任とは、施術者が利用者に代わって保険者へ請求する取扱いのことです。承諾とは、地方厚生局がその申出を認めることです。

「どこかの施術所で1年働けば大丈夫」と思っている人ほど、要注意です。数えられる期間と数えられない期間があります。

ここでは、満たすべき2つの要件を紹介します。

資格取得後1年の実務経験を積む

実務経験は、資格を取ったあと、条件に合う施術所で1年勤めれば満たします。

国が数えるのは、次の2つがそろった期間だけだからです。

  • 保健所に届出された施術所で働く
  • 経験1年以上の施術者と一緒に働く

勤務の形や時間は問いません。数えられるかどうかは、次のとおりです。

ケース数えるか理由
届出済みの施術所で、経験者と週2日のパートで1年勤めた数える勤務の形や時間は問わないため
2か所の施術所で半年ずつ勤めた数える複数の施術所の期間は通算できるため
過去に施術管理者をしたことがある数える期間を問わないため
出張専門の施術者に帯同して回った数えない施術所に勤めていない期間のため
勤務する施術者として届出されていなかった数えない届出された期間だけが対象のため

2か所を掛け持ちしても、重なった期間は二重に数えません。

証明は、勤めた施術所の開設者か施術管理者が、実務経験期間証明書で行います。辞めたあとでも元の開設者などに頼めますが、連絡がつくうちに頼んでおくと安心です。

たとえば、仮にAさんが週2日のパートで、経験者のいる届出済みの施術所に1年勤めたとします。勤務の形は問われないので、期間は満たします。
実務経験の1年が満たせたら、残る要件は研修だけです。

16時間・2日以上の研修を修了する

研修は、登録研修機関で16時間・2日間以上の講義を受け、修了証をもらえば満たします。

実務経験が1年あっても、研修を修了していないと承諾されないからです。修了証は、受領委任の申出書に添えます。

登録研修機関は、公益財団法人東洋療法研修試験財団です。修了証の有効期間は修了日から5年です。申出のときに、この期間内である必要があります。

ケース満たすか
研修を修了し、修了日から5年以内に申し出る満たす
独立を先延ばしにして、修了から5年が過ぎた満たさない
実務経験は1年あるが、研修をまだ受けていない満たさない

施術管理者の要件が足りない人の開業方法

実務経験か研修が足りない人、免許がない人にも、開業の形はあります。選べるのは、勤務を続ける・施術者を雇う・本部の支援を受ける、の3つです。自分の位置は図で確かめられます。

ただし、本部の支援は要件を満たす代わりにはならず、開業準備を助けてもらう形です。

施術管理者の要件が足りないときの開業方法の分かれ道

ここでは、要件が足りないときの開業方法を3つ紹介します。

勤務を続けて要件をそろえてから独立する

いちばん確実なのは、いまの勤務先で働きながら実務経験と研修をそろえ、そろった時点で独立することです。

経験者と一緒に勤めている期間が、そのまま実務経験に数えられるからです。研修は、独立する時期から逆算して受けます。

たとえば、入社して半年の人なら、あと半年勤めれば1年になります。その間に研修を受ければ、辞めた翌月から出張専門で申し出る準備が整います。

資格のある施術者を雇って施術所を開く

免許がない人は、免許を持つ施術者を雇い、施術所を開く形が候補です。

出張専門の届出は施術者本人が出すもので、免許のない人は出せないからです。

ぺんすけ

開設者とは、施術所を開く人のことです。開設者が施術者でない場合や、自分で施術しない場合は、勤める施術者の中から施術管理者を選びます。開設者も、施術管理者と同じ責任を負います。

出張専門の届出は、施術者本人しか出せません。そのため、免許のない人が保険で運営するなら、施術所を開いて届け出る形が前提になると読めます。具体的な形は、管轄の保健所と地方厚生局で確認してください。

たとえば、免許を持たない人が、実務経験1年と研修を満たした施術者を雇うとします。その人を施術管理者に選び、基準を満たす部屋を借りて、開設届を出す形が考えられます。
人を雇う話なので、社会保険の扱いも窓口で確かめておくと安心です。

本部の開業支援を受けて始める

本部に加盟して、開業準備の支援を受けながら始める選択肢もあります。

準備の手間を本部が肩代わりする分、費用と契約の縛りが生じるからです。加盟金・ロイヤリティの率・契約期間は、本部ごとに違います。本部への加盟(フランチャイズ)では、毎月の支払いが加わります。

支援の中身も本部ごとに違うため、公式ページで次の項目を確かめます。

  • 研修の有無
  • 書類づくりの支援
  • 集客の支援
  • 加盟金とロイヤリティ
  • 契約期間と解約条件

たとえば、公式ページで確認できた本部2社だけでも、契約期間は2年と5年で違いました。ロイヤリティのほかに、毎月システム手数料がかかる本部もありました。

加盟するか独立するかは、費用と契約の縛りを同じ物差しで並べると比べやすくなります。

訪問マッサージの開業に必要な資金

開業に用意するお金は、初期費用と運転資金の2つです。初期費用は始めるときに一度払うお金、運転資金は最初の入金が届くまでの生活費と経費です。

訪問マッサージだけの公的な相場はないため、どちらも見積もりを取って、自分の開業の形で積み上げます。

初期費用は車と施術用品と請求の道具で決まる

初期費用は、移動手段・施術用品・請求ソフトを、いくらで用意するかでほぼ決まります。

出張専門なら施術室を借りずに始められるので、大きな出費が持ち運ぶ道具と移動の手段に絞られるからです。見積もりは、次の項目で取ります。

項目中身見積もりで確かめること
移動手段車や自転車車両代・駐車場・保険
施術用品ポータブルベッドなど値段と運べる重さ
請求ソフト療養費の申請書を作るソフト始めにかかる費用と月額
名刺・ホームページ屋号を入れた名刺と紹介ページ作る費用
部屋(施術所を構える場合)専用の施術室と待合室家賃と、基準に合わせる工事

たとえば出張専門で車で回る人は、部屋の行が要りません。先に、車・駐車場・保険の3つの見積もりをそろえます。

運転資金は入金までの空白で決まる

運転資金は、施術を始めてから最初の入金が届くまでの、生活費と経費の数か月分を用意します。

保険で施術した分のお金は、施術した月には入らないからです。入金までは、次の順に進みます。

受領委任の承諾から療養費の入金までの流れ

同意書は、医師が施術を認めた書類です。保険者は、療養費を払う健康保険組合や市町村のことで、入金日は保険者ごとに違います。

たとえば4月に施術した分は、5月10日までに申請書を送ります。入金はそのあとなので、4月と5月の車の維持費や用品代は、手元のお金から出ていきます。
仮に自宅の1人に、1局所の施術を月10回したとします。入るのは、2,770円×10回で27,700円です。

入金の見込みが生活費に届かないなら、訪問マッサージが儲からないときに利益を残す方法を先に見ておきましょう。

訪問マッサージの屋号・名刺・ホームページの作り方

開業前に、屋号・名刺・ホームページを整えます。ケアマネジャーや家族に「ちゃんとした事業所」と見てもらうために、どれも欠かせません。

屋号は、名刺にもホームページにも届出にも使うため、先に決めます。広告できる項目と名称の根拠は、次の法令・告示・ガイドラインです。

  • あはき法
  • 広告できる項目を国が定めた告示
  • 厚生労働省の広告ガイドライン

あはき法は、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の略です。告示は、広告できる項目を国が定めたものです。

ここでは、開業前に整える3つの作り方を紹介します。

業態がわかる屋号を付ける

屋号には「○○マッサージ」「○○施術所」のように、業態がわかる名前を付けます。

業態を含まない名称や、メディカル・クリニックなどの言葉は、広告に使えないとされているからです。これは厚生労働省のガイドラインの考え方です。法律ではなく、国からの助言(技術的助言)という位置づけです。

名称の例広告に使えるか
○○マッサージ使える
○○施術所(院)使える
○○治療院(業態を含まない)使えない
○○クリニック・メディカル○○使えない
○○整体・○○センター・○○ステーション使えない

たとえば「ひだまり治療院」は、業態を含まないため広告に使えません。「ひだまり訪問マッサージ」なら、業態がわかる名称です。

名刺には広告できる項目だけを書く

名刺に書けるのは、法律と告示で決まった項目だけです。

名刺・チラシ・車体の表示は、広告にあたるからです。決まった項目以外を載せると、30万円以下の罰金が定められています。書ける項目は、次のとおりです。

  • 施術者である旨と氏名
  • 業務の種類
  • 名称と電話番号
  • 施術日や施術時間
  • 出張による施術の実施
  • 療養費の申請ができる旨

「療養費の申請ができる」と書くときは、「医師の同意が必要」もあわせて書きます。技能・施術方法・経歴は、書けません。

告示で書けるのは、施術所の開設届を出したことです。出張専門の届出を出したことは、告示の項目に入っていません。

たとえば出張専門の名刺には「保健所届出済み」と入れず、「出張施術」と「療養費の申請ができます(医師の同意が必要です)」を書きます。
名刺の電話番号と屋号は、届出の内容と合わせておくと、確認されたときに説明しやすくなります。

ホームページで施術者と訪問エリアを見せる

ホームページには、ケアマネジャーや家族が確かめたい、施術者と訪問エリアの情報を載せます。

ホームページは原則として広告とみなされず、名刺よりも載せられる内容が広いからです。載せたいのは、施術者の顔と資格、訪問エリア、対応時間などです。

ただし、バナー広告やリスティング広告からリンクしたページは別です。次の2つに当たると、広告として扱われます。

  • 施術所が特定できる
  • 客を呼び込む(誘引する)意図がある

たとえば検索結果の広告から飛ばすページに、施術の効果を並べるのは避けます。広告の項目以外を載せたとして扱われるおそれがあるためです。
広告から飛ばさない通常のページは、原則の扱いになります。

広告の項目に気をつけながら、訪問エリアや対応時間は変わるたびに自分で直せると、問い合わせのあとで断る手間も減ります。

私たちTeraceは、ノーコードのWeb制作ツール「Studio」のStudio Expertsに加盟しています。

訪問エリアや対応時間を、パソコンが苦手でも自分で直しやすいホームページづくりが得意です。ホームページ制作をご検討中の方は、ぜひ介護のホームページ制作サービスをご覧ください。

訪問マッサージの開業で失敗しないコツ

開業した人がつまずくのは、主にお金と患者の入口です。日本政策金融公庫の2025年度の調査(全業種)では、開業時に苦労したことの上位が次の3つでした。

開業時に苦労したこと割合
資金繰り、資金調達56.9%
顧客・販路の開拓49.9%
財務・税務・法務に関する知識の不足36.4%

つまり、開業した人の半分以上が、お金と客集めで苦労しています。訪問マッサージにはこれに加えて、施術したのに療養費が支払われないという特有の失敗があります。

ここでは、失敗を防ぐコツを4つ紹介します。

開業日を施術管理者の要件から逆算する

保険で施術するなら、施術管理者の要件がそろう日から逆算して、開業日を決めます。

要件がそろわないと受領委任が承諾されず、利用者に施術料の全額を立て替えてもらうことになるからです。いったん全額を払う分だけ、利用者は頼みにくくなります。

要件は、次の2つです。出張専門の人に同行して回った期間は、実務経験に数えません。

  • 施術所で1年以上の実務経験
  • 16時間・2日以上の研修の修了

たとえば勤めて半年で辞めて独立すると、残りの半年は保険で施術できません。辞める前に、勤めて1年になる日と研修を受ける日をカレンダーに書き出しておきます。

患者の入口を開業前から作っておく

開業してから営業を始めるのではなく、開業前からケアマネジャーとの接点を作っておきます。

訪問マッサージの依頼の中心はケアマネジャーからの紹介で、顔を覚えてもらうまでに時間がかかるからです。

入口がないまま開業すると、売上が立たないうちに、車の維持費や生活費だけが出ていきます。開業日に名刺とチラシがそろっている状態を目指します。

たとえば開業の2か月前に名刺とチラシを作り、近くの居宅介護支援事業所へあいさつに回ります。開業した月に紹介が届けば、手元のお金が減る期間を短くできます。

あいさつ回りのほかに、どの入口から手を付けるかは訪問マッサージの集客方法と優先順位にまとめています。

同意書が出る人かと期限を先に確かめる

依頼を受けたら、保険の対象になる症状か、同意書の期限はいつかを先に確かめます。

対象外の人や、期限が切れた同意書で施術した分は、療養費が支払われないからです。

確かめること中身
対象になる症状か筋肉のまひや関節が固まるなど、医療上マッサージが必要な人が対象。疲れをとる・くつろぐ・予防のための施術は対象外
同意書の期限療養費が出るのは同意から6か月まで。続けるには医師の診察を受け直す。電話などの口頭の同意は認められない

たとえば「肩がこるので保険でお願いしたい」という電話は、疲れをとるのが目的なら保険の対象外だと伝えます。4月1日に同意をもらった人なら、8月の訪問で次の受診の話をしておきます。

療養費が止まる請求をしない

紹介料を払わない、施術録を5年残すなど、請求の決まりは開業の初日から守ります。

不正や著しく不当な請求があると受領委任の取扱いが中止され、原則5年は承諾を受けられないからです。受け取った療養費の返還を求められることもあります。

中止されると、利用者に窓口の負担だけで受けてもらう形がとれなくなります。開業の時点で、次の3つを決めておきます。

  • ケアマネジャーや施設に、紹介料や手数料を払わない
  • 施術録と同意書の写しを、施術完了から5年残す
  • 申請書は毎月10日までに出し、遅らせない

紹介料は、2026年7月以降の施術分から禁止されました。介護事業者も含まれ、業務委託料や手数料などの名目でも同じ扱いです。

たとえば施設から「入居者を紹介するので、手数料を毎月払ってほしい」と言われても、受けてはいけません。払えば、紹介された人の施術は療養費の対象外になります。

訪問マッサージの開業でよくある質問

生活保護を受けている方を施術するには、何が必要ですか

生活保護法の指定施術機関の指定が要ります。指定するのは都道府県知事で、政令市と中核市は市長です。窓口は厚生局ではなく自治体なので、管轄の自治体で確かめてください。

住んでいる市や県の外まで訪問してもいいですか

住所地の区域の外に滞在して施術するときは、前もって、滞在先の都道府県知事に届け出ます。
日帰りの訪問が滞在に当たるかは、管轄の保健所に確かめてください。なお、片道16kmを超える訪問施術料は、絶対的な理由がある場合を除いて認められません。

施術者を雇うと社会保険に入る必要がありますか

法人は、従業員を1人でも雇えば健康保険の適用事業所になります。個人で人を雇う場合は、年金事務所に確認してください。

ホームページ制作は「Terace」にお任せ!

当メディアを運営する私達は、Studio専門のホームページ制作代行サービスを運営しています。

ディレクター・デザイナー・フロントエンジニアの3名が、それぞれの専門分野を担当してホームページを制作しています!

Teraceのホームページ制作の特徴
  • Studio運営元の審査を通過した制作者(Studio Experts)が担当
  • テンプレートを使わない完全オリジナルのデザイン
  • Studioなので文章や写真はご自身で直せる
  • 検索結果に表示されやすいサイト作りが得意(現役SEOコンサルが設計)
  • 公開後3ヶ月間はSEOの改善レポートを配信
  • 見積もりからの追加請求は1円もなし

料金は基本料金にページ数をかけ合わせるだけです。

  • ライト:15万円〜(基本SEO)
  • スタンダード:22万円〜(本格SEO)
  • プレミアム:35万円〜(計測・戦略レポート付き)

どのプランも、1ページごとに3万円が加わります。個人事業主の5ページなら、ライトプランで30万円(税込)です。いまは毎月3枠まで、制作費用を3万円割引で受け付けています。

ホームページ制作を考えている方は、ぜひ「Studio制作代行」のサービスサイトをご覧ください。

>>「Studio制作代行」のサービスサイトへ

参考文献

法令

省庁の通達・基準・案内

自治体の案内

統計・調査

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

レバウェル介護にて約2年間、介護業界専門のキャリアアドバイザーとして従事。これまでに300名以上の介護士の転職面談を担当。また介護施設への人材派遣を通じて採用側の課題解決にも従事。このような実務経験をもとに、介護事業者・求職者双方にとって信頼性の高いWeb制作を行っています。

コメント

コメント一覧 (2件)

コメントする

Follow

記事にしていない情報・実績もSNSで

Download

資料ダウンロード

介護の現場ですぐ使える資料を、揃えてみました。全部無料なので、よかったら持っていってくださいね。

目次